「触れること」が人類の幸せに必要なのはなぜか?

NVCのニーズに「タッチ」というニーズがあります。ちょっと意外だなとずっと感じていた「タッチ」の質感を理解し始めたのが、子どもとNVCをしはじめてから。
9−10歳の頃、息子はしきりに「ふわふわのニーズ」「猫のニーズ」という、リストにはないニーズを開発しました。
開発自体は大いにするものなのでよいよい。が、それってそんなにユニバーサル(=すべての人類にとって固有に大切)か?
「んなもん、ねーよ」とは言いません。それが「ユニバーサル」なニーズリストのどれに相当するのかを一緒に見ていくだけ。と、どうやら「タッチ(触れること)」のニーズ。
ぬくもりや、命が息づいていることを大切に思うこと。
それが息子にとってそんなに切実な理由は謎のまま、「彼には大切なんだなー」「それが大切な人もいるんだなー」程度の理解で来ました。
そんな私に啓示が降ります(大げさ 笑)

ムーブメント・メディスンで、他人の命のイキイキさに触れる

3泊4日のムーブメント・メディスン(以下MMと略)の合宿(どんな強烈体験かは、一緒に行った親友のブログからどうぞ!)では、「ホーム」「ツリー(木)」といったメタファーを使って、帰る場所があって、自分をずっと見ててくれる人がいる中で場に自由に踊りに行く。というワークがいくつかありました。
全力で踊って戻ってくる仲間の汗、バクバク鼓動している心臓、生き生きとした肌、まっすぐな瞳を抱きしめ続けていると、五感を使って受け止めている、受け止められる確かな感覚を得ます。終盤では第六感まで使ったエネルギーワークの様相さえある。
完全に受容される体感のハグも経験。愛だよ愛♡

さらにラテンの愛につながる

合宿から戻って翌日、イタリア人のフランチェスコが数日滞在しに来ました。彼の目的は、共通して持っている世界観について意見交換することとインタビューなので、観光に行くでもなく、一緒に家でご飯を作ったり食材を買いに行ったり、三冊目の本を執筆中の彼がジャーナルを書いているかたわらでPC作業をしたり。何も言わなくてもお皿を洗ってくれたり、洗濯物を取り込んで丁寧にたたんでくれていたり。家族以上です。感激(涙)
最後の日には自転車で45分かけて海に行き、親友たちとそれは美しい花火を見て盛り上がり、閉店する友人のカフェのライブで踊り。
とローカルな「暮らし」を共有。お互い感動満載の楽しい日々。
彼のあり方には「食事をひとりで食べるなんて(ありえない)!」「急ぐことで、共にいる時間の質をおとしたくない」という不動の態度がある。かつてブエノスアイレスで仕事をしていた時に人々から感じたり、バークレー留学時代にスペイン人の友人たちから強烈に匂っていた感覚だと思い出します。
ラテンの人たちの持つ、仲間や家族へのゆるぎない忠誠の表現。
ただ暮らして会話しているだけで、急速な周波数調整を受ける。チューニング先は「愛」。

愛の周波数

愛の周波数は、ゆっくりで優しくておいしくて、それぞれらしさがある。
それでいいよね、と思わされる。
そのsubtle(微細)な周波数をハグや笑い合うことで共有し、より身近にいるときには微調整して共鳴する。
楽器のチューニングをしていくくらいの繊細さ。それくらいでいいんじゃないかな、人って。
Love, Laugh, Live♡

お互いの愛がこぼれる兄弟のような暖かくて長いハグ。くちびるではないところへの紳士的なキス。
性的なつながりがゴールになっていない永遠の関係性で、近さや体温の交換ができることがとても心地よい。
心地いいが「やっぱラテンはいいよね!」で終わりたくないこの感覚。を、以下、霊長類の進化から理解しました。とことん追求するオタク気質(笑)

ゴリラに学ぶ五感コミュニケーションの重要性

霊長類の研究者である京大総長の山極先生によると、人間の幸福のために大切なものは以下の4つとのこと。

  • 家族との関係
  • 共同体との関係
  • 帰属意識
  • 五感を通じた直接的なコミュニケーション

これはNVCでは「コミュニティ」のニーズとしてくっきり現れています。ニーズリストはこちら
そして、言語や文章のコミュニケーションだけでなく「五感を通じた直接的なコミュニケーション」というのが面白いですね。こんなインターネット時代で、地球の裏側とも鮮明なビデオ会話ができる時代なのに。

人類の長い歴史を振り返る

人類が直立二足歩行をはじめたのは700万年前。その結果、女性の産道が狭まり、子供はとても未熟な状態で生まれてくることになったそうです。骨盤が皿状になり、大きな脳を持った赤ちゃんを産めないので、生まれた後で長年かけて脳を成長させていくことに。
7万年前から言語を使い始め、1万2千年前から農業や放牧を開始すると人口が急速に増え、社会が複雑化していったそうです。
言語と農業が、人類の「集団で団結する能力」を高めたと考えられます。

そして、山極先生のお説を抜粋すると、

共同体内のコミュニケーションは五感で保たねばならない。(中略)本当に信頼できるつながりを保つためには、その体のつながりを断ってはならない。そのつながりを担保する役割を果たしてきたのが”家”。家は、その住人の匂いや癖や性格を保ってくれる装置であった。
だからこそ、一緒に食事をするとか一緒に寝るといったことが重要。
家族、共同体とつながること。五感を通じた直接的なコミュニケーションをとり共感しあうことが、生き物としての人間の幸福にとって非常に重要。

暮らしているコミュニティをよくするためのギャザリングでくりかえし出てくるのも、この話。
会うこと、一緒にごはんを食べること、すれ違ったら笑いあって支えあうコミュニティ。
人間の根源的なところを触れている手ごたえがあります。

スローダウンして、五感を使った直接的なコミュニケーションに時間を投じよう♡もっともっと。

 

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